ケミカルバイオロジー研究グループ(終了)
本山 高幸 (もとやま たかゆき)
研究の興味
糸状菌(かび)はペニシリンやスタチンなどの医薬品や、日本酒などの発酵食品を作る能力を持つ。更に、植物や動物の病原菌や、かび毒生産菌としても知られ、多彩な能力を備えている。これまで、糸状菌の情報伝達系を制御する農薬の作用機構解析など、ケミカルバイオロジー的研究を行ってきた。現在、糸状菌の二次代謝について深く知り、自由自在に制御することを可能にするための研究を行っている。二次代謝産物の生産能力を利用した農薬や医薬の開発や、糸状菌の二次代謝関連タンパク質を標的とした農薬の開発を目指している。
学歴
平成2年3月 | 東京大学 農学部 農芸化学科 卒業 |
平成7年3月 | 東京大学大学院 農学系研究科 博士課程 修了(博士(農学)) |
職歴
平成7年4月 | 理化学研究所 微生物制御研究室(奨励研究員/基礎科学特別研究員/研究員) |
平成14年4月 | 理化学研究所 工藤環境分子生物学研究室(研究員/先任研究員/専任研究員) |
平成20年4月 - 平成27年3月 | 理化学研究所 長田抗生物質研究室(専任研究員) |
平成26年2月 - | 理化学研究所 環境資源科学研究センター ケミカルバイオロジー研究グループ(専任研究員) |
所属学会
- 日本農芸化学会
- 糸状菌分子生物学研究会
- 日本ケミカルバイオロジー学会
趣味
陶芸鑑賞、猫
主要論文
- Yun, C.-S, Motoyama, T. amd Osada, H.: "Regulatory mechanism of mycotoxin tenuazonic acid production in Pyricularia oryzae", ACS Chem Biol, 12: 2270-2274 (2017).
Press release: http://www.riken.jp/pr/press/2017/20171006_1/ - Yun, C.-S., Motoyama, T. and Osada, H.: "Biosynthesis of the mycotoxin tenuazonic acid by a fungal NRPS-PKS hybrid enzyme", Nat Commun, 6: 8758 (2015).
Press release: http://www.riken.jp/pr/press/2015/20151027_1/ - Motoyama, T., Hayashi, T., Hirota, H., Ueki, M. and Osada, H.:"
Terpendole E, a Kinesin Eg5 Inhibitor, Is a Key Biosynthetic Intermediate of Indole-Diterpenes in the Producing Fungus Chaunopycnis alba", Chemistry & Biology, 19: 1611-1619, (2012).
Press release: http://www.riken.jp/pr/press/2012/20121221_2/ - Vetcher,, L., Hugo G. Menzella, H.G., Kudo, T., Motoyama, T., and Katz, L.: “ The Antifungal Polyketide Ambruticin Targets the HOG Pathway”, Antimicrob. Agents Chemother., 51: 3734-3736 (2007).
- Motoyama, T., Ohira, T., Kadokura, K., Ichiishi, A., Fujimura, M., Yamaguchi, I., Kudo, T.: “An Os-1 family histidine kinase from a filamentous fungus confers fungicide-sensitivity to yeast ”, Curr. Genet., 47: 298-306 (2005).