ケミカルバイオロジー研究グループ(終了)

HL60細胞の分化誘導活性の検定

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概要

ヒト骨髄性白血病細胞HL60は癌遺伝子c-Mycの過剰発現を特徴としており、レチノイン酸、活性型ビタミンD3、TPAなどによりマクロファージ系あるいは顆粒球系に分化する細胞として知られている。HL60細胞のマクロファージへの分化は器壁への接着性やラテックスビーズの貪食能で判定でき、顆粒球系への分化はNBT(nitro blue tetrazolium)試薬を用いた染色で判定できる。現在ではレチノイン酸が白血病治療薬として最も有力とされているが微生物代謝産物からもHL60細胞の分化誘導物質としてキノマイシンやスピカマイシンなどが見つけられている。HL60細胞のNBT染色陽性細胞を指標にして新規分化誘導物質をスクリーニングする。

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